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ププの夢

80年代のおもちゃ・ガンプラ・ファミコンの思い出・・・ あの頃思い描きながら出来なかったプラモ改造、こうだったら良かったのにと思ったゲーム・・・ 大人になった今だからこそ出来る!を やってみるさ!

昔あった思い出の模型屋

25~6年くらい前
よく模型屋やミニカーショップに遊びに行っていた
当時はまだ専門店がそこそこあった
ミニカー専門店なんてのは今も昔も都会にしかなかったけど、そんな絶版ミニカーが取引できるようなショップでショップ別注のミニカーを物色していた
最近でこそ景気の傾斜とともに1/43が発売されるのが少なくなったように思うが、近年はレアな車種がそれなりの品質で細部もリアルに商品化されてる
でも当時はそんなの全然出ていなくて
そんな中で、アンチモニー製で1/43、やたら重いし高いのだけど、大好きな車種がそのシリーズで出たときは思わず買ってしまった
ショップの店長さんに色々きいてアンチモニー製ミニカーとはなんぞや?細かな細工が出来る金属だよ、なんでこんなに高いん?日本製の少数ロットだからね仕方ないね、などと教えてもらったりした
レアで少数生産のミニカーは色々なところが大量生産品と違っていた
気になったのが室内ガラス
大量生産品は組み立て工程の都合だと思う、分厚いPVC製で硬いのがほとんど
一方少数生産品は(ある一定の工房さんだけかもしれん・・)はヒートプレスかバキュームフォームでプラバンから形成したペラペラの薄い物
指で触るとペコペコすんのが気になって 自作で例えば元のこの形成品から型起こして透明キャストで分厚いの作ったらいけるかな?とかいろいろ考えたが専門家に聞こうと思い立ち、その頃新たに見つけたマニアックな模型屋さんに足を運んだ 
間口は狭いけど奥行きはあるし三階まである立派なお店で基本スケールモデル中心の模型店なんだけどミニチャンプスがそこそこの品ぞろえでおいてある感じ
店主の兄ちゃんはあんまりしゃべる感じの人ではなかったけどなぜかよく話をしてもらっていた
ある時、日本軍の航空識別マーキングデカールが単品でほしくて相談したら
ニヤリとして『あるよ』
と、田中要次ばりのセリフ(見た目は全然違うデブ眼鏡)で陸 海どっち?と出してきてくれた
その人に相談してみた
何に使うか特に言わず、当時入手困難だった 透明キャストって手に入りますか?と
相変わらず『あるよ』と
その兄ちゃんも飛行機や車がメインなんだろう、『キャノピーかフロントガラスやね』
と勝手に察してくれた
そうなんです、ミニカーなんですが作り直したくて・・と言うと遮るように
『薄くしたいんやろ?ヒートプレスでいいんじゃないの?』

そこで、わしはああ、そうなんか・・・とおもった
この辺の人たちにはそーゆー暗黙の了解があるんだ・・・
ガラスが分厚いなんてのはスケール比からいっておかしい、って事なんだ・・・
ペコペコのプラバンで正しいんだ・・・


その一言でそう解釈したのだがせっかくなので自論をぶつけてみたが、やはり『そうなん?でも分厚くしたら透明度でないよ?』ぐらいの返事だった
おそらくやってみたら実際そうなんだろう

土地を離れ行かなくなって久しい頃に風のうわさで店主の兄さんが亡くなって店閉めたと聞いた
何十年ぶりにそのお店の路上停車すらできない細い通りをすり抜けたとき、気にしながら見ていたら、ボロボロになったテントなどかつて模型店だった名残だけのこし真っ暗になったスカスカの店内だけ一瞬見る事かできた

どんどん面白い店がなくなっていく頃だったが、そんなお店に通ていた時代を体験出来ただけでも幸せである



この頃、いろんな模型店を探して歩いていたので、また面白い店思い出したら書きます

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